太宰ファンは熱狂的な方が多いですよね(笑)。そして次第に国文学から哲学へと?
学校がプロテスタントだったので聖書の授業があり「教え」を学びました。
その授業は単に「教え」を解説するような内容ではなく、時代背景や関連などから考えを学ぶ内容だったんです。
そこで自分の好きな文学や美術など芸術のベースは「考え方」なんだなと知りました。
それがとてもおもしろかったこともあり、哲学を学べる大学を選びました。
国文学か人文(哲学)か迷ったのですが、国文学を学ぶにしても哲学を学んだ方が深く知ることができるとかなと思ったからです。
1,2年で学ぶ基礎授業のなかではニーチェが一番好きで卒論もニーチェについて書こうと思って、
ドイツ哲学を学べるゼミに入りました。
二足のわらじ的ですが、武士道の研究もしていましたよ。
今考えると昔から考えることや考えることを言葉にするのが好きだったんでしょうね。
武士道とドイツ哲学はかけ離れている感じがしますが…?
どちらも「秩序からの逸脱を肯定的に捉えている」そこが共通点だと思っています!
どうやってお金を稼ぐことが自分に合っているのか肌感覚をつかむ!
太宰やニーチェが好きな伊藤さん、小さい頃はどんなお子さんだったのですか?
好奇心旺盛でした。中・高で好きなことに没頭できる環境が整っていたのでその性格は今も変わりません。
哲学をやりたいというのも傍から見たら少し変わっていると思うかもしれませんが、好きなことをするのが一番いいことだと思っていたので(笑)。
そんな伊藤さんでも「学生時代にこれをやっておけばよかった」というものはあるのでしょうか?
英語ですね。今の職業で使うことはあまりないのですが、海外旅行中、会話をしていても次の一言が出てこないことが多々あるんです。
英語を知ることで世界が広がると思いますしね。
大学で学ぶことは「考え方を学ぶ」ということだと思いますので、ちゃんと授業に出てよかったなと社会に出てから思いました。
勉強は単位を取るためだけではないですからね。
哲学の授業だったので今に直接関係することはないのですが(笑)。
あと勉強以外のサークル活動やアルバイトも大学生の醍醐味かなと思います。
日本の伝統芸能「狂言」を演じるサークルに入ってました。
他ではできない体験だったと思います。
大学時代にしかできないものをするといいと思います。
普段の生活では絶対に会わないような人とつながれる機会でもあります。
今後も自分で、情報を編集して提供したいです。一生仕事はしていたいです!
どうやってお金を稼ぐことが自分に合っているのか、ということを授業やサークル、
バイトなどを通して肌感覚で知っておくことがいいと思います。
きっかけは人それぞれだと思いますが、今後の自分の方向性がぼんやりとでも見えてくる、
そんな大学生活を過ごしてほしいです。
いろいろなコミュニティの人達に会って、いろいろなコミュニティに所属するとたくさんの経験ができると思います。