−−轟さんはどんなお仕事をされているんですか?
「インテリアデザイナーだね。デザイナーって言っても、建築、インテリア、グラフィックもやったり、家具作ったり、まぁ造形物はなんでもやるね。」
−−このお店は、何から何まで手がけられたんですか。
「そうそう、内装も全部ね。家具を選んだり、作ったものもあるし。」
−−このお店のコンセプトはなんですか?
「ここに限らず、俺のデザイン全てに言えることなんだけど、「和」だね。」
−−「和」というと
「やっぱり日本人だから、元にあるものが「和」なんだよね。でも、竹だとか、障子だとか、わかりやすい「和」の素材をあえて全く使わないで、空間様式とかの理論だけで、「和」を作るんだ。見た目にはなくても、息づいているものが「和」になるように。」
−−じゃぁ、ちょうどはたちのときは、建築家になろう!と大学の建築科で頑張っていた頃ですか?
「いや、法学部でした。」
−−えっ!?では、弁護士になろうと思っていたんですか?
「そう、兄が弁護士でね、俺も弁護士になろうと思って。あと、東京に来たかったんだよね(笑)。」
−−その後に何か転機があったんですか。
「そうだね、ちょうどはたちのときだね。はたちのときに海外に行って。」