これら多くの素晴らしい作品を作るときに意識していることは何でしょう?
テーマが決まった時点で完成予想を考えることですね。そうすることで無念無想で作品を作ることができます。
自分の完成図にどんどん近づけていくという感じですか?
そうですね。完成予想図をしっかり頭の中で描くこと意識しています。
時には途中段階での計画変更もありますが、それはほかの作品と似通ったデザインになってしまった時だけです。
それ以外は初めの完成図に近寄せていきます。
先日の成田の展示で流した盆景の作り方の映像がありますので、ぜひ見てみてください!
環境で自分の性格は変えられる!
たくさんの盆景の歴史や作品の作り方など、とても興味深く聞かせていただきました!
学生のころはどのような人でしたか?
どちらかというと恥ずかしがりやでおとなしかったです。人前で話をするのが苦手でしたね(笑)。
高校生の時、風紀委員に選ばれてしまい、壇上で1200人くらいの生徒を前に号令かけなきゃならなくなりました。
そうしたらだんだん心臓が強くなってきたんです。人というのは環境で変わっていくんだなと思います。
私はこういう性格だというのは決めつけない方がいいですよ。しゃべるのにもだんだん慣れてきます。
固定観念は持たないでのびやかに個性を活かしてください。
ありがたいお言葉ありがとうございます!
では、そんな学生時代で印象に残っていることはありますか?
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小中高、大学と皆勤賞です。
会社も同様に休まなかったですね。風邪ひいてもすぐ治っちゃうんです。
主席で卒業できたのも休まなかったおかげだと思います。
小中高大学と皆勤賞はすごいですね!
なかなか真似できることではありませんよ!
そんな元気な杉原さんが学生時代にやっておいてよかったことは何ですか?
理工学部の卒業論文で書いたモノレールの研究で特許を取りました。
卒論で特許を取ることは滅多にないので、今でも大学で保存されています。
その後開発した開閉式額縁(ジグソーパズル用)は日本及びアメリカの特許も取り100万セットも販売されました。

楽しくて面白くて大変だと思ったことはない!
学生時代のお話をたくさん聞かせていただいてありがとうございます!
では、大学卒業後は何をされていましたか?
当時は就職が非常に難しい時代でしたが、運よく玩具メーカーに就職しゼンマイの設計を任されました。
その後会社を設立し、30秒に1台くらいの速さでオルゴールの宝石箱を製造していました。
この速さで作らないと間に合わないくらい売れましたよ(笑)
当時売っていたオルゴールのパンフレットを見せていただきました!
オルゴール会社の社長さんが、なぜ盆景を始めたんですか?
盆景は趣味でやっている程度だったのですが、円安の影響が経営に響き、会社をたたむことになりました。
それをきっかけに、今後どんな社会情勢になっても無くならない芸術を、盆景を本格的にやってみようと決意しました。
なるほど、そのようないきさつがあったのですね。
盆景を始めてみて大変だなと思ったことはありますか?
盆景の仕事はとっても楽しく面白く大変だと思ったことはありません!
自分の好きな仕事なので毎日楽しいですよ!