−−デザイナーを志したきっかけを教えて下さい。
「デザインをやりたいと思ったのは、高校時代です。当時は、仕事をしないで生きていきたいなどと思っていたのですが、それじゃあ暮らしていけないですよね。元々絵を描くことやデザインはとても好きだったので、それなら好きなことを仕事にすればいいんじゃないだろうか…。好きなことならできるはずだ。そうだデザイナーになろう! なりたい! と思うようになったんです。
最初はイラストレーターになりたかったんです。学生の頃、パルコでグラフィック展というイベントがあり、イラストレーターの日比野克彦さんをはじめ色々なスターが現れました。その影響もあって学生をはじめ多くの人たちがイラストを描くことに夢中になっていました。」
−−大学時代はどんな感じでしたか。
「一浪して多摩美のグラフィックデザイン科に入りました。学校の課題をやって、あとはずっと友達と遊んでました。高校の頃は毎日遅刻とか、サボったりしていたので、「一人暮らしを始めたら予備校も大学も行かなくなるのでは...」と親は心配してたようですが、意外とそうではなかったですね。美術やデザインを志している人たちが集まってるので、通っていて楽しかったです。」
−−ネ予備校時代から多摩美を目指していたのですか?
「東京の美大に入れれば、どこでもよかったんです(笑)。武蔵美と多摩美は合格しましたが、芸大は落ちました。
現役で受験した時、自分はデッサンと平面構成が全然レベルに達してない、と把握できたので、予備校での生活は意外に不安がなかったです。予備校では、ずっとデッサンと平面構成をやっていました。それだけやってればいいんだ、と思えるので、苦にはなりませんでしたね。正直、デッサンはそれほど好きではありませんでしたが、普通の勉強をしてるよりかはいいかな、と。」