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働くって何だろう? 学生の立場から気になることを体当たり取材!
第5回映像クリエイターのお仕事(後編)
−−大学卒業後は何をされていたのでしょうか。

「在学中に映像の授業を選択していたこともあり、映像やアニメーションに興味を持ち始めました。卒業してからは、広告代理店とかデザイン事務所ではなく、『NHKアート』というNHKの美術を制作しているテレビ関係の会社に就職し、そこでテレビのCGなどを作っていました。」

−−CGは在学中から触れていたのですか?

「僕らの頃は、CGの映像を見る授業はありましたが、まだ学校にコンピュータなど無い時代です。僕もCGをやってみたいな、と思ったのですが、当時はコンピュータも非常に高価で自分で買うことも出来ませんでした。それでCG制作ができる会社に就職したんです。」

−−NHK以外にも幾つか会社は受けられたのですか。

「いや、もうそこだけ。当時多摩美でデザインをやっていて、CGやアニメーションをやろうなんて人は誰もいませんでしたからね。

広告代理店や有名なデザイン事務所などは、入社するのが凄く大変でしたが、ボクが行きたくなるような会社は、当時あまり人気がなかったみたいです(笑)。「一緒に仕事する人いませんか?」って聞かれて、「はいっ!」って返事したら入れちゃう、みたいな。」

−−最後に、これからデザイナーを目指す学生へメッセージをお願いします。

「基本的なデザインのセンスや、技術力も大事だと思いますが、まずは「人とコミュニケーションできる能力」でしょうか。自分一人で自分がスキなものを作っていくのであればそれでも良いのですが、デザインの仕事って、クライアントがいて、スタッフや営業など、いろいろな人と関わりながら進んでいくものなので、まずは人と良く関われること、が大切だと思います。

学生時代から、将来のこと考えて行動してもいいと思いますが、そんなに焦らなくてもいいと思いますよ。コンテストなども必要ないと感じるのであれば、それで良いと思います。どうせ10年後には、デザインの傾向やら必要とされている人材が、全く変わっちゃうだろうし、今からそんな先のこと考えてもしょうがないと思います。それよりも、もう少し自分のやりたいことやって、楽しく過ごすことが大事だと思っています。

学生時代って時間があるし、暇じゃないですか。世の中に出ちゃうと、その暇もなくなっちゃうから、『暇な人じゃないと出来ないようなこと』をやっておいといた方がいいと思いますね。あとは、あまり流行などは気にしないで、本当に自分が昔から好きな事とか、やりたい事とかを追求していったほうがいいと思います。」

−−今日は長い間、お時間をいただき、ほんとうにありがとうございました。さらにはTシャツにサインまで頂いてしまい…!!! 一生の思い出にさせていただきます。卒業したら田中さんの事務所に就職させてくださいっ。

「えー? まだあと4年もあるでしょう(笑)」


取材スタッフ

 インタビュア:氏いくと
 写真:廣元瑛恵
 動画:小林傑
 ディレクション:木俣カイ

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profile  

田中秀幸
1962年生れ、浜松市出身。多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業。 (株)フレイムグラフィックス代表。

アートディレクターとして、ミュージックビデオやコマーシャルフィルムなど映像作品のディレクションをはじめ、キャラクターデザインやグラフィックデザインなど幅広い分野で数多くの作品を手掛けている。

主な仕事
・「電気グルーヴ(kioon Record)」アートディレクション、PVディレクション
・アニメ「スーパーミルクチャン」企画・ディレクション
・「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで」セットデザイン(イラスト)、
 DVDジャケットデザイン/日本テレビ
・ANA「滑走路ダンス篇」
・JR-SKIキャンペーン「TRIPLE JUMP篇」
・ソフトバンクモバイル「Cameron Diaz篇・SMAP篇」ディレクション
・大塚ビバレッジ「JAVA TEW RAD編 GREEN編」 他

・2005年ACCベストアートディレクション受賞
・2007年ADCグランプリ受賞
・ADC会員