キモエねっと

こんな映画観てみたよ〜
ジャンルを問わず、なんでも観ちゃう!だって何がオモシロいかは観ないとわからないもんね!学生の視点で映画感想文を綴ります。
最終回 茶の味

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 自分の記憶の中にある、過去に自身が経験したことや、子供の視点で大人たちの会話を聞いた時の感情が呼び起こされる。小さい頃、両親以外の大人の夫婦の会話は実に不思議だったし、何故あの頃は校長の心にもなかっただろう言葉を信じてじっと耳を傾けられたのか。中学時代、どうしてあんなに短絡で俗物っぽい人間だったのか。ほんのちょっとだが、客観視することで人生と俯瞰で感じ取ることができる。全体的にゆっくりとした、静かな田舎の時間の流れの中で、たくさんの記憶や感情が揺れ動き、新たに自分や環境を思い直すきっかけとなった。

 最後に3つめ。
ずばり、豪華で多彩なゲストの多さである。石井作品の常連である浅野忠信や我修院達也の強烈なキャラもさることながら、春野家以外のちょい役もまた豪華な役者が濃いキャラを演じている。ダンサーの森山開次、エヴァンゲリオン監督の庵野秀明、歌手の草彅剛、学生役に加瀬亮、土屋アンナ、松山ケンイチなど、今では一躍売れっ子の役者も見事に映画の中で自然にとけ込んでいる。ちょっとしたお宝映像かもしれない。

冒頭で、この映画は万人にはお勧めできない、と言ったが、誰でも試すだけ観てみてほしいとは思う。疲れきった都会の早い時間の流れの中で、この映画を観て、忘れかけていたものを取り戻せるかもしれない。

最後にタイトルである『茶の味』の由来は、”味も分からず、何となく毎日飲んでいるお茶”という意味であるらしい。まさにこの映画にぴったりのタイトルではないだろうか。

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高橋春彦
高橋春彦
女子美術大学メディアアート科1年生。大学の図書館が第二の住居。
心は横浜市民の東京都在住。幼い頃、実家がゴルフ場だった為か、今でも広い芝生を見ると無性にどきどきする。趣味は一眼レフとビックイシュー購読、缶バッチ収集。
コンプレックスは最近、身長体重ともに猫ひろしとほぼ変わらなくなってきたこと。
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