この映画がそこそこ話題になったことは知っていたし、ファンキーな映画なのだろう、という少しの情報からでしか「恋の門」を見ていなかった。レンタルビデオ屋へ行き、“そこそこ”な気持ちで、DVDを借りた。
私は、未だに原作の漫画を読んだことが無い。
きっと、この先も読まない気がする。
なぜかって、初めて見た映画としての「恋の門」が強過ぎるからだ。
様々な味のある登場人物、証恋乃の両親役の大竹しのぶと、平泉成の二人にも驚き。松尾スズキ監督の「さすがですね」という言葉がよく似合う。他にも「こんなちょい役ですが、素晴らしいですね」というシーンがいくつもある。特にフィナーレは(あまり使いたくない日本語だが)、この言葉が一番似合うだろう。「超ヤバい」 のだ。
私は、船の先端で男女がいちゃつく映画や、舞子さんを主人公にした映画など、有名どころの映画があまり好きではない。誰もが「一番好き!」と言わないような、どこかグロさと綺麗さが調和したような、様々な色使いをした、ヘヴィな映画のほうが好きだ。
「恋の門」には、見事に私の好きなスパイスが全て盛り込まれている。
「恋の門」は、恋乃と門の物語だから、「恋の門」。
そうばかり思っていたが、実は違うようだ。
それは、何かの新しい門を、くぐるという事。
門は、ハタチを過ぎて知ったであろう大人の「門」と、もう一度、大好きな“石”だけではなく、“意志”に身を任せ絵を描く(えがく)「門」をくぐり、恋乃は、本当に好きなことは何なのだろうかという「門」をくぐったのではないだろうか。
本当にやりたいことが見つかれば、何歳からでも挑戦出来るし、どこからでもスタート出来るということ、そして新しい色鮮やかな積極的な愛の形が見えた作品だ。
あなたもこの映画を見たら、くぐったこともなかったような門が目の前にあるかもしれない。
くぐるのにも勇気が必要だと言うことを、忘れないように。

「天真爛漫電撃少女」
小学4年生にて学業を捨て、美術 芸術の道に走る
人生のうちに、0点を取った回数は私が一番多いと思う
家族皆自由に生き、物書きの仕事が今年で30周年となる父を尊敬し、才能に優れた母に憧れ、でも現代を幸せに生きる姉も羨ましかったり
きっとこれから先、私はいろいろな物 色 音に感動して共感していくだろう
今は自分自身が「芸術家です」と言わなきゃ認められない年齢だけど、いずれ周りから「芸術家」と呼ばれる時が来た時、私はその時が、一番の幸せかもしれない 昨日の私は思い出に、今日の私に初めましてを