この映画を純粋な空気で満たしているのは、作品中に流れるビージースの曲達だ。この映画を観たことがない人でも恐らくどこかで聴いたことがあるだろう。登場人物たちの気持ちを代弁し、みずみずしい雰囲気を作り出している。
順番が逆になってしまったが、ダニエルがメロディーに一目惚れするシーンはとても綺麗だ。見とれてしまう。「恋」という物質が詰まった気体がメロディーの動きに合わせて揺れているように見える。

ここまで言うとネタばれになってしまうが、二人は最後結婚式を挙げる。もちろん正式な結婚式ではなく、子供たちだけで、だ。クラスメイトのほとんどが冷やかしで来ている中、トムは立派に神父役を務める。二人を心から応援し想っている。映画の中で最も成長したのは間違いなくトムだろう。
結婚式を挙げることが先生にばれてしまった生徒たちは散り散りになって逃げ出すが、この時、二人を本気で応援している生徒とそうじゃないのとにはっきり分かれたように私には見える。「なんかおもしろそうだから行ってみよう」というノリで来たにもかかわらず、大人たちをやっつけ退散させるシーンは見てて笑顔になる。が、トムが二人をトロッコで逃げさせ、自分はその場に残って先生と戦うシーンでは涙がとまらなくなる。トムは二人に笑顔で手を振るが、これは間違いなく別れだ。彼はそれをわかっているのか、二人はそれに気づいているのか、とても別れとは思えないほど爽快で気持ちいいラストシーンだ。トムは二人の恋を一番近くで見ていたことによって立派な男になった。2回目の鑑賞を終えた時、私はトムに惚れた。
最後に、この映画を観て「かわいい映画だね」などと決して言ってほしくない。あるシーンでは笑ってほしくもない。子供を持っている親なら私と同じ目線で観ることは不可能だろう。それでも私はそう願わずにはいられない。

「変わってる」とも言われるし「普通」とも言われる、全てにおいていい意味でも悪い意味でも中途半端な一応大学生。「レオン」のスタンフィールドに虫けらのように扱われて銃殺されたい願望あり。悪くて素敵なおじ様に99%惚れる。映画は好きだけれど、ボキャブラリーが少ないのと自分の気持ちを言葉にするのが苦手なため感想を言うのも書くのも苦手。「いい」「よくない」大抵それで終わる。
写真載せるって聞いておめかししちゃった。きゃはっ☆